慣行栽培によるリン資源の枯渇 我々が普段食べている野菜の多くは農薬や化学肥料を使った慣行栽培によって作られていますが、今のやり方が永遠に続けられる訳ではありません。 石油などの化石燃料が有限な資源であることは知られていますが、化学肥料の原料となるリン鉱石もまた貴重な天然資源です。 日本では肥料として家畜の糞や屎尿を使う有機栽培が定着していましたが、戦後GHQの指示によって日本政府が人糞肥料の使用を中止するよう命じました。 人糞肥料に含まれる細菌や寄生虫が野菜に混入する衛生面の問題はたしかにありましたが、日本の農業に化学肥料を導入したいというアメリカの思惑もあったのではないかと思います。 実際この一大転換によって日本の農業は過剰な農薬と化学肥料に依存することになり、その多くを輸入に頼るかたちとなっています。 植物にとって欠かすことのできない三大栄養素と言われている窒素(N), リン酸(P),