「オムライスを50回は食べた」。阪急阪神ホテルズ(大阪)でメニューと違う食材が使われていた問題で、該当するホテルやレストランには利用者の問い合わせが殺到している。幹部は「2週間は続く」とみるが、現場には疲労の色も漂う。 「このたびはお騒がせして本当にすみません」。同社が22日に問題を発表した翌朝、結婚式の打ち合わせのため大阪新阪急ホテルを訪れた若いカップルに、ホテルの担当者は深々と頭を下げた。「びっくりしました」と男性。担当者は「その分、と言ってはおかしいですが、しっかりと対応させていただきます」と話すのが精いっぱいだった。 各ホテルの返金対応窓口として公表された番号には、苦情の電話が殺到。27日朝までに返金を受けた人は計9523人、約2070万円に上り、総額は1億1千万円を見込む。