昨日は橋本治氏の講演。時間をかなりオーバーして終了。文章そのままな感じの話しぶり。面白く聞いた。 今回のメインは橋本氏の古典関連仕事についてだったのだけど、橋本氏は「なぜ古典がわからないのかというと、そこに「わからないこと」が書いてあるからなんだ」という話をされていた。 「わからない」とは、「そこにある言葉について、知識も何もなくちんぷんかんぷんな状態」と言えばいいか。「頭の中に何も思い浮かべられない状態」と言えばいいか。 橋本氏は編み物の本を出すに至った経緯について「編み物が身近でもなんでもない男性が、さて編み物をやろうと言うとき、どこに行けば材料が用意できるのかと言うこともわからないわけだから、そこから書いた」という話をされていた。その物事に既に慣れていて、親和性のある人にとっては「別にどうってこともないこと」になっていることだと、「わからない」と他の人に言われたときに、「何故わからな