安倍晋三首相は、「国民の理解が進んでいない」と認める安全保障関連法案に関し、自ら国民への説明に乗り出す。20日にはフジテレビ番組「みんなのニュース」に生出演し、法案の意義について理解を求める。 法案の衆院通過後の17、18両日、共同通信社が実施した世論調査では、内閣支持率は前回6月から9・7ポイント急落した。民主党は廃案に追い込むため「世論戦」を仕掛ける構えで、首相のテレビ出演はこれに対抗する狙いがある。 白紙撤回した新国立競技場の建設計画についても説明するとみられる。 首相は6日の自民党役員会で、法案への理解が進まない現状に関し「本当はテレビ番組に出たいのだが、どこも呼んでくれない」と漏らしていた。