普通にしていても笑っているような顔の人間、というのはどの国にもいる。普段はいるだけで周りの空気をなごませるトクな顔なのだが、葬儀とか謝罪の場とか、深刻な表情をしないといけない状況では一転してとてもソンな顔になる。 今、世界のリーダーで一番の「笑い顔」といえばフィリピンのアキノ大統領だろう。そのアキノが総スカンを食らっている。8月23日に発生し香港人の乗客8人が殺害されたバスジャック事件の記者会見で、顔に笑みを浮かべながら謝罪したと中国メディアに叩かれ、大統領のフェースブックにも中国や香港から批判的な書き込みが殺到した。 You Tubeに残った映像を見る限り、アキノは別に中国人が殺されたのがうれしくて笑っていたわけではなさそうだ。「ほほ笑み会見」を受けた2度目の会見でも同じように笑った顔をしているから、生まれつきの「笑い顔」はどうしようもないのだろう。これを非難するのは酷というものだ。 と