原発事故を受け、講演会で「福島市長は山形市に避難した」などと発言し、福島市から謝罪を求められていた神戸大の山内知也教授(放射線計測学)は9日、福島市役所を訪れ、瀬戸孝則市長に「放射能に苦しむ市民の皆さまと市長との信頼関係を損なったことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。 瀬戸市長は「今回の震災では流言飛語の類いが多くまん延したが、市職員の業務への悪影響を考え、謝罪を求めた」と説明、山内教授の謝罪を受け入れた。 市長との面会後、山内教授は「今から考えると非常にうかつで、うわさ話を信じ込んでしまい、本当に申し訳ない」と釈明した。 市によると、山内教授は2月に大阪市内で行った講演会で「福島市の市長は山形市に住んで、毎日公用車で通っている」などと発言した。