日本の伝統文化である「相撲」。実は、蔵前は江戸時代から相撲のメッカでした。今なお、街の中にはその歴史を感じさせるものがたくさんあります。蔵前国技館は1984年に歴史の幕を閉じ、二代目となる両国国技館にその座を譲りましたが、その跡地は新たな見学スポットになっているといいます。相撲ファンが押し寄せていた頃の蔵前を偲んで、街を散策してみましょう。 戦後の大相撲を支えた「蔵前国技館」 国技館といえば「両国」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。実は今の両国国技館は「二代目」。戦後、初代の両国国技館が接収※され、昭和29年に「蔵前国技館」が建設。1985年に現在の両国国技館が建てられるまでの間、興行が行われていました。 ※国家が所有物を取り上げること 蔵前神社に残る、相撲のメッカの証 蔵前神社には、落語「元犬」像の隣に、歌川國安が描いた力士錦絵「奉納力持(ほうのうちからもち)」があります。相撲と