千葉県館山市立博物館で2010年に開かれた小さな企画展示 村の医者どん の図録に 個人蔵の漢籍版本『孫真人玉函方』の写真 が掲載されていた。写真は、現在「たてやまフィールドミュージアム」のサイトに掲載されている図録のものをお借りした。 その写真に着目したのが長野仁さんで、よく見ると 金沢文庫の所蔵印 が押されている。金沢文庫の偽印はたくさんあるのだが、 これはどうもホンモノの金沢文庫の印 のように見える。そして、その印が押されている漢籍は 版本に南宋版の風がある ので、 ひょっとしたらこれはホンモノの南宋版本で金沢文庫旧蔵本ではないか と、小曽戸洋先生に連絡が行ったのが昨年4月のことだという。 何により、用意周到な小曽戸先生が館山と縁の深い星野卓之さんを介して、館山市立博物館に 問題の南宋版本を含む、個人のコレクション を調査を申し入れた。ところが 所蔵者は、大きさが丁度良いので、饅頭の箱
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