2017年1月21日のブックマーク (2件)

  • トランプが心酔した「自己啓発の元祖」そのあまりに単純な思想(森本 あんり) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

    昨年11月の大統領選挙の直後、所用でマンハッタンにいたわたしは、ある教会を訪ねて五番街へと向かった。 折しも「反トランプ」のデモが通りを埋め尽くした日で、「トランプタワー」の前には分厚いコンクリートのバリケードが置かれ、防弾着とライフルで重装備をした警官が立ち並んでいた。目的の教会は、そこからまっすぐ南へ歩いて30分ほどの距離にある。 同じ五番街に面したその「マーブル教会」は、北米に現存する最古の教会の一つである。創立は1628年。アメリカ独立のはるか前、ニューヨークがまだオランダ統治下で「ニューアムステルダム」と呼ばれており、住民が全部で300人足らずだった頃に始まった、由緒ある教会である。 「積極的思考」の元祖 だが、今日この教会が歴史に名を残しているのは、「17世紀の史跡」としてではなく、「20世紀の軌跡」としてである。 同教会の牧師を半世紀以上にわたって務めたノーマン・ヴィンセント

    トランプが心酔した「自己啓発の元祖」そのあまりに単純な思想(森本 あんり) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
  • トランプが心酔した「自己啓発の元祖」そのあまりに単純な思想(森本 あんり) @gendai_biz

    土着化したキリスト教 しばしば誤解されるところだが、聖書には、死後や来世のことよりも、此岸的で実践的な教えが多く書かれている。 アメリカに根を下ろしたキリスト教は、この現世的な部分を強調し、楽観的で自己慶賀的な宗教へと様変わりしていった。マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神』をひもといたことのある人は、同書がイギリスよりアメリカのピューリタンを好んで引用していることに気づかれるだろう。 神学や宗教学では、これを「土着化」と呼ぶ。宗教は、例えば日の仏教がそうであるように、ある土地や文化に根を下ろせば下ろすほど、その性格や焦点を変えてゆく。 それはちょうど、ウィルス感染のようなものである。ウィルスが感染して増殖すると、宿主である身体にさまざまな影響を及ぼすが、同時にそのウィルス自体も宿主に適応して変化し、「亜種」が生まれるのである。 日ではキリスト教の「場」

    トランプが心酔した「自己啓発の元祖」そのあまりに単純な思想(森本 あんり) @gendai_biz