沖縄県の尖閣諸島の沖合で船の航行を繰り返している中国海警局が、常態化した船の航行に役立たせることなどを目的に、沿海部の浙江省に大規模な基地の建設を計画していることが分かり、尖閣諸島の領有権の主張を強めるねらいがあるものとみられます。 公表した内容は、その後ホームページ上から削除されましたが、内容を確認した関係者らによりますと、計画は、中国海警局がおよそ50ヘクタールの敷地に1万トン級の船が停泊できる岸壁や、飛行機やヘリコプターの格納庫などを建設するもので、総工費は、およそ33億人民元(日本円で660億円)としています。 建設の目的などについては、日本政府が尖閣諸島を国有化した2012年から中国は周辺の海域で継続的に船を航行させているとしたうえで、尖閣諸島から356キロと地理的に近い温州に基地を建設すれば、海洋権益を守り、常態化した船の航行に役立つなどとしています。 中国政府としては、尖閣諸