「福島にはチャンスがあると思うんですよ。世界でトップレベルの問題を抱えている福島だからこそ、そこにチャンスがある。むしろ、このピンチをチャンスに変えていきたいですね」 こう話すのは、「ふくしま復興塾」の事務局で働く佐藤達則さん。東日本大震災、そして東京電力第一原子力発電所事故の発生によって多大な被害を受けた福島の地で、地元復興を担う次世代リーダーを育成するプロジェクトの企画・運営スタッフとして働いています。27歳という若さで勤めていた会社を辞め、地元に戻った佐藤さん。「どのような経緯で、復興支援をする組織で働くようになったのか」「その熱い想いはどのように沸き起こったのか」などを聞いてきました。 コンサルティング会社からふくしま復興塾へ 佐藤さんは福島市出身。東京大学卒業後、外資系コンサルティング会社に入社しました。しかし2011年3月の震災を機に、東京で働きながら、休日を利用して福島に赴い