文春オンラインでもおなじみ、テレビっ子ライター・てれびのスキマさんがこのたび『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』(文春文庫)を刊行しました。 有吉弘行、岡村隆史、香取慎吾、黒柳徹子、清水富美加、タモリ、友近、ふなっしー、宮沢りえ、百田夏菜子、レイザーラモンRG……、100人の有名人がテレビで発した「何気ない一言」。放送が終われば消えて行く言葉のなかに見える人物像、人生哲学とは一体どんなものでしょうか? 発売を記念して、今回は特別に、文庫収録された5つのコラムを全文公開します! ◆ ◆ ◆ 堺雅人は「魚津万蔵(うおずまんぞう)」に改名したいと思っていたと突拍子もないことを言い出した。由来はマンガ『キン肉マン』に登場する全身真っ黒のロボット超人・ウォーズマン。彼の理想の俳優像が「ウォーズマン」だと言うのだ。 堺雅人は本当に変わった男である。この番組でも彼は、バイトを無断“出勤”し