ゾンビがブームだ。ドラマや映画は、もはや定番。ゾンビイベントが人気を博し、芥川賞作家の小説まで登場した。なぜなのか? 「やられるー」 「怖い怖い、キャー」 「東京ジョイポリス」(東京・お台場)の一室に、絶叫が響き渡る。ゴーグルを通して参加者が見ているのは、次々にゾンビが襲ってくるバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)。休日は予約がほぼいっぱいになる人気だ。 「特に女性は、絶叫する人が多い」と担当者。4年ほど前から、様々なゾンビ系のアトラクションを導入しているという。「人の形をしていて親近感がある。みんなで怖がるのが楽しいのかも」 ゾンビは、中米などで信仰されるブードゥー教の儀式が起源と言われる。よみがえった死者が人を食べ、かまれた人もゾンビに。そんなゾンビ像は、ジョージ・A・ロメロ監督の米映画「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(1968年)で定着したとされる。以来、欧州、中国、韓国な
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