逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録、市橋達也 イギリス人の英会話講師リンゼイさん殺害事件の被疑者である市橋達也の逃亡記です。市橋は(ほぼ確実に)殺人犯であり、全く同情の余地はありません。被害者や被害者の遺族の気持ちを思うといたたまれません。この本は市橋が拘置所の中から幻冬舎の編集者と書き下ろしたものです。 (事件のことはこの本には書いておらず僕の勝手な推測ですが)市橋は部屋にやってきたリンゼイさんと性行為に及ぼうとして、激しく抵抗され、何らかのはずみで殺してしまったのでしょう。その後、警察に指名手配され日本全国を2年7カ月も逃げ回り、とうとう逮捕されるまでの話です。最初の数日は何も口にせずに、長距離列車の中のトイレに隠れ、無賃乗車をして逃走します。その後、公園でホームレスと生活したり、コンビニの残飯を食べたりして生き延びます。沖縄に逃亡したときは、浜辺で魚をとったりします。魚の血を水分