防衛装備庁が新型装輪装甲車について正式に開発中止を発表しました。今後の陸自の中核を担うはずだった新装備ですが、そこにどのような問題があったのか、また、その代案としてどのようなものが考えられるのかを解説します。 「装輪装甲車(改)」、開発中止 2018年7月27日、防衛省・自衛隊が使用する防衛装備品の開発を担当する防衛装備庁が、陸上自衛隊向けに開発を進めていた「装輪装甲車(改)」の開発を中止すると発表しました。 拡大画像 開発中止が決定した「装輪装甲車(改)」(画像:防衛装備庁)。 防衛装備庁は2017年12月26日に、納入された試作車に使用されていた防弾板などに不具合があるとの理由から、「装輪装甲車(改)」の開発完了時期を2018年度末から、2021年度以降に延期すると発表していました。ところが、これ以上開発を続けても防弾板などの不具合の改善の見込みがなく、また改善を続けた場合、陸上自衛隊