無視され続ける「沖縄の民意」 玉城デニー沖縄県知事が安倍晋三首相と11月28日に2度目の会談を行った。 最初の会談で合意した沖縄側(謝花喜一郎副知事)と政府側(杉田和博官房副長官)の4回目の集中協議が行われた結果を受けての玉城・安倍会談であった。結局、10月12日の初会談以降、政府側の「辺野古移設が唯一の解決策」との立場は一貫して変わらず、平行線のまま物別れに終わった。 こうした場合、メディア報道でよく使われる「双方の歩み寄りは見られず」「意見の隔たりは埋まらず」という「中立的」表現はふさわしくないのは明らかだ。 なぜなら、9月30日に行われた沖縄知事選挙で、「辺野古に新基地は造らせない」という翁長雄志前知事の遺志を継承した玉城デニー氏の圧倒的勝利によってあらためて(「再び」ではなく「何度も」)沖縄の民意が示されたのにもかかわらず、安倍政権はそれを全く無視する姿勢を貫いており、「辺野古移設