富士通は2008年6月2日、成果物の品質検証を専門に行う新会社「富士通アドバンストクオリティ」を設立したと発表した。設立の背景として同社は、システム要件の多様化や、システムの大規模化・複雑化などによってシステムインテグレーションにおける品質の確保が難しくなったことを挙げる。グループが手がけるプロジェクトにおける品質低下を防ぐとともに、グループ外にもサービスを提供していく計画だ。 新会社では、入社20年前後のベテランSEが、第三者の立場で品質を検証し問題点を指摘する。対象とする範囲は構造設計からプログラムテストまで。これらの工程では「パートナーや協力会社などがプロジェクトに加わり参加者が急に増えるため、決められた作業手順を守らせたり、全体の進捗を管理するのが難しいことから、第三者による検証の効果が大きいと判断した」(富士通広報)。 従来は富士通本体の中に検証部門があり、進捗管理が難しいと判断