最初に気付いたのは、ばあちゃんでした。 朝、学校に行く前の息子と一緒に畑に 水を撒いていると、こう言ったのです。 「お隣の山田さん家の雨どいに、 スズメが巣を作っているのよ~」 縁側で日がな一日お茶をすすりながら、 ばあちゃんはかわいいスズメの生態を 観察しているとのことでした。 どれどれと、自分も2階のブラインドを開けてみました。 ズームイン。 さらに寄ってみると……。 いました! スズメです! しかもしばらく見ていると、 つがいです! スズメたちは、夫婦そろって、 愛の巣をはぐくんでいたのでした! 体の大きさから恐らくこちらがメスで…… こちらがオスです。 チュン太郎、 チュン子と 名付けました。 この日から我が家は、朝ご飯の時には 必ずチュン太郎とチュン子を観察するように。 なにしろ、ダイニングテーブルから ちょうど、彼らの巣作りが見えるのです。 枯れ草を口にくわえては、 せっせと運