2019年は多くの方々にとって、気候危機を体感する年だったのではないでしょうか。巨大台風が次々と襲来し、多数の死傷者を出し、建物は損壊し大規模停電が起きました。16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんから発せられた無責任な大人への叱責の言葉。気候ストライキには、世界で750万人の若者が参加しました。小泉進次郎環境大臣の外交デビューが話題となる傍ら、日本の石炭火力問題は抜き差しならない状況になってきました。 12月には第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)が開催されました。パリ協定の運用ルールや温室効果ガス削減目標引き上げについて合意には至りませんでしたが、日本にとっては厳しいCOPだったと言わざるを得ません。 小泉環境相はCOP25で「日本が国際的に批判されていることは承知している。しかし、石炭火力発電に関する新たな政策をこの場で共有することは残念ながらできない」とスピー