石原慎太郎 箸『狂った果実』を読んだのは、 一昨年のこと。 どうせなら初版本で、と入手した古本で読了しました。 「なんじゃ、こりゃ」と放り出したのを昨日のことのように思い出します。 石原慎太郎は芥川賞作家ですから、 既にこの時には、力を持っていたんでしょう。 弟・裕次郎を起用したのも、津川雅彦の抜擢も慎太郎氏によるものだったといいます。 それがキッカケで石原裕次郎というスターが誕生したワケですから、慎太郎氏の功績は大きい。 但し作家としての才能は如何なものかと、私は思います。 若いエネルギーは感じるけれど、文章の稚拙さは『太陽の季節』と同じ、いえそれ以下なのではないでしょうか。 因みに芥川賞の選考では、作品にみなぎる若々しい情熱が評価される一方、 「体格は立派だが頭は痴呆の青年の生態を胸くそが悪くなるほど克明に描写した作品」「ハード・ボイルド小説の下地がこの作品にはある」とした上で、「その
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く