何かあるとエセ科学がはびこるのは昨今のコロナ禍でも痛感されている通りかと思いますが、こと食品においては非常に正確性に欠ける情報がまるで真理かのように謳われることがしばしばです。 これは食品という題材があまりに身近すぎて、誰でも語れるものだからだと思っています。ご飯を食べない人はいないし、何らかのこだわりは多かれ少なかれみんなあることでしょう。 その中には、自分にとっては良いものであったという体験や、宗教、最近ではヴィーガンやベジタリアンのような信念、その他色々なものがあるので、発信しやすいテーマなんだと思います。 正直仕方ないところはあるので、僕はあんまり科学で殴るようなことはしません。 実際科学の限界はあって、マクロ的に論文で「これは大多数の人に良い食品です」ということはあっても、ミクロで「でもあなたには毒です」みたいな事実は成立するからです。 食品より厳格なエビデンスを求められる薬の試