米南東部サウスカロライナ州で4日、黒人男性が白人警察官に撃たれて死亡する事件が起きた。警察官は当初、「身の危険を感じたためだった」などと釈明していたが、7日になって走り去る男性を、背後から8回撃つビデオの存在が判明。一転して、州警察が殺人の疑いで逮捕した。 米国では昨年、中部ミズーリ州で白人警察官が黒人少年を撃って死なせながら、不起訴になった事件などをきっかけに、警察のあり方をめぐる議論が起きている。今回の事件では、ビデオの存在が大きな役割を果たしただけに、警察官にカメラの装着を義務づけ、行動を確認できるようにする提案などに影響を与えそうだ。 事件は4日昼、ノースチャールストンで起きた。地元紙によると、逮捕された警察官のマイケル・スラガー容疑者(33)は当初、弁護人を通じて「男性の車のブレーキライトが壊れていたので止めた」「スタンガンを奪われそうになり、身の危険を感じたために発砲した。行動