ほぼ日本酒の製法で醸造したLIBROMの商品=福岡市中央区で2021年9月22日午前10時3分、植田憲尚撮影 ほぼ日本酒の製法なのに日本酒ではない――。そんな酒を手掛ける若手が相次いで醸造の世界に登場している。その背景を探ると、60年以上も新規参入者が認められておらず、日本酒を造りたくても造れない実態が浮かび上がる。一体どういうことなのか。 「日本酒」を名乗れない酒税法の壁 「本当は日本酒を造りたかったが、免許が下りないのでまずは花を使ったお酒で始めた」。こう話すのは、2021年6月に福岡市中央区で酒造りを始めたLIBROM(リブロム)代表の柳生光人さん(29)。米と米こうじを原料にして、発酵途中で食用花を加えた酒はうっすらとした黄緑色で、見た目は日本酒と変わりない。 仕込みの方法はほぼ日本酒と同じだが、食用花を加えるため、酒税法が定める酒の分類の中で「第3のビール」の一部やどぶろくと同じ
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