愛するものとの別れや喪失感など、悲しみは人の心にたえ難い苦痛や悲しみをもたらす。悪いことに、この悲しみという感情は、恥、驚き、苛立ち、退屈など、他の感情よりも240倍も長く続くそうだ。 ベルギーにあるルーヴェン大学のフィリップ・ヴァーダイン教授とサスキア・ラブリセン教授は、感情の持続時間とその影響を計測するため、学生233名に感情的になった最近の出来事を思い出してもらい、その持続時間を報告させた。 27種類の感情のうち、悲しみは最も持続 その結果、27種類の感情の内、羞恥、驚き、恐怖、嫌悪、退屈、感動、苛立ち、安心といった感情がすぐに消え去ってしまうのに対して、悲しみは最も持続する感情であることが判明した。 悲しみが収まるまでには平均して120時間(5日間)もかかるのに対して、嫌悪や羞恥といった感情は30分程度で消えてしまう。 また憎しみは60時間、喜びは35時間ほど持続する。退屈すると時