新型コロナウイルス変異株に関する質問が週ごとに増えている。最大の疑問の1つは、新規変異株が、感染者が体内で作った中和抗体に対し異なる反応を示すかどうかである。この感染症と戦うための現在の治療法やワクチンの効果に変化を与える可能性があるため、この点を理解することは重要である。 さて、コロンビア大学で最近行われた研究によると、2種の新型コロナウイルス変異株B.1.351およびB.1.1 .7 (南アフリカとイギリスでそれぞれ最初に発見された)は、実験室での実験において抗体中和に対する抵抗性の増加を示すことが示唆されている。これらの知見は、現在のモノクローナル抗体療法やワクチンが、ウイルスのいくつかの変異型に対して効果が低い可能性があり、新たな変異株は再感染の可能性が高いという懸念を引き起こすことを示唆している。 この研究はNature誌2021年3月8日号に発表され、18種のモノクローナル抗体