ドラッグストアで買えるアボベンゾン入りのサンブロックを、紫外線と塩素消毒されたプールの水で実験したところ、アボベンゾンは、肝臓や腎臓の障害、神経系障害、がんを引き起こすことがわかっている化学物質に変化したという論文がある。 それが、実験に参加した被験者の皮膚で起きていたのである。 このほか、オキシベンゾンという化学物質は、内分泌攪乱物質の恐れがある。私たちは毎年夏が来るたびに、こうしたサンブロックをからだにたっぷりと塗り込んでいるのだ。 パラベンのように、アボベンゾンやオキシベンゾンも、皮膚から血液中に簡単に吸収される。ある論文によれば、サンブロックを用法通りにからだ全体に塗ったあと、さらに塗り直したところ、これらの化合物の血中濃度が跳ね上がったという。 アメリカ食品医薬品局が定める「毒性学的懸念の閾値」――それ以下では有害な影響が現れないとする許容摂取量――を、はるかに超える血中濃度だっ
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