四日市あすなろう鉄道の乗客増につなげようと、四日市市は二〇一八年度、列車内から床面のガラスを通してレールや車輪が見られる「シースルー車両」一両を導入する。一九年三月ごろの運行開始を目指す。市によると、JR四国の観光列車で運行例がある。 床面のガラスの大きさは約六十センチ四方。鉄道は全国に三カ所しかない七百六十二ミリの特殊狭軌(ナローゲージ)のため、市公共交通推進室の担当者は「標準軌ではおそらく枕木しか見えないが、レールや車輪も見られる」と説明する。現車両の改造に合わせ八百万円をかけて導入する。 推進室を所管する市都市計画課の杉浦優さん(37)、田中真司さん(35)、野口淳平さん(36)、中田美月さん(24)が提案した。中田さんは「特殊狭軌の魅力を生かした策を考えた。子どもから大人まで臨場感を味わってもらいたい」と期待する。