カメキチの目 (とても納得したところが多かったので長くなりました。 やっと今回で『平成史講義』を終えます) きょうもはじめに引用から。 【引用】 〈「リスク」としてのアメリカ〉 今日の世界において、アメリカはもはや歴史の「リーダー」という以上に 「リスク」である。 この転換を決定的にしたのは、もちろん2001年9月11日の同時多発テロであった。… テロは「文明」や「自由」に対する「臆病な」攻撃などではまったくなく、 世界の超大国を自称するアメリカがとってきた具体的な行動に起因する巧みな 命がけの反撃にほかならなかった。… ところがアメリカ政府は、かつてソビエトを「悪の帝国」と同じレトリックで、 自らの意に従わない国を「ならず者国家」と呼び、強圧的に封じ込めようとし… (テロに走る若者たちの根にあるのは)「力の不均衡に対する認識と、 変化をもたらす政治的手段の欠如についての深い挫折感」である