好きなものや気に入っているものについて否定された時に、そうじゃないだろと反論したい気になるのはわかる。しかし、往々にして反論のための論理で食ってかかることが多く、それでは溝を広げる結果にしかならない。溝を埋めることは難しいが、食ってかかってわざわざ溝を広げる必要もない。 反論のための論理で展開される記事でありがちなのは、否定された点についてすべて反論するような形のものだ。対象のトピックについて気に入ってはいてもパーフェクトであることはまずないので、それらのいくつかは自分が今までまったく気にしていなかった点や我慢していた点が必ず含まれるはずだ。そういった点に対しても反論しようとすると、反論のポイントがずれやすい。 そういった反論は埋めたい溝とは見当違いのところを埋めようとする作業に他ならない。そのため溝を埋めるどころか、周辺の味方に迷惑をかけることになる。 そのような記事は、最終的に反論する