LED照明が普及する一方で、品質上のトラブルも増えている。札幌市役所では、市職員が目の不調を訴えて交換する事態に。背景には、LED照明に関する規格や安全基準の不備がある。 LED(発光ダイオード)照明市場が急拡大している。日本電球工業会によると、2009年度に約380万個だった出荷個数が、2010年度には約1300万個まで急増する見込みだ。当初は家庭などで使う電球形が市場を牽引したが、昨年からは事務所などで使う細長い直管形が増えている。 「目がチカチカする」との苦情 ただ、急速に普及する一方でトラブルも増えている。 札幌市では昨年、市役所にある約9000本の照明を従来の蛍光灯からLEDに切り替えた。すると市職員から、「目がチカチカする」などの苦情が殺到。庁舎管理課が職場のLED照明を調べると、電圧の変動に応じて、LEDが1秒間に100回の頻度でオンとオフを繰り返し、点滅していたことが分かっ
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