私は“低線量放射線と健康被害の関連はわかっていない”というスタンスです。 確証はありませんが、関連があったとしても重大なリスクとは言えないであろう、とは思ってます。もちろん、これに関してはデータに基づくものではなく第三者の個人的な心象に過ぎません。 一方で、実際にリスクに曝されている人にとっては、わずかなリスクであっても不安をかきたてるに十分であり、それが精神的ストレスになることもあります。ネット上のにわか専門家の言うことは全くあてになりませんので無視するとして、放射線の専門家が理論的に想定するリスク程度よりもリスク集団の当事者や、あるいは専門家以外の人が想定するリスク程度は高くなるのが一般的です。長崎大学の松田氏はそのようなリスク認知の多様性について以下のように述べています。 リスク認知の多様性を物語る典型的な例が、環境アセスメントや原子力発電について一般人と専門家のリスク判断が一致しな