警察庁は8日、今年3月までの約2年半で、交通の実態に合わない全国の一般道2219区間(4046キロ・メートル)の規制速度を見直したと発表した。 実際の車の流れや歩道の有無を現地調査した結果、大半の区間では速度が引き上げられたが、住宅街にある生活道路72区間(41キロ・メートル)では安全確保のために時速40キロから30キロに改めるなどした。 道路交通法施行令は一般道の最高速度を60キロと規定。これを踏まえ、都道府県の公安委員会は原則60キロを上限に速度を決めていたが、同庁が2009年10月、80キロを上限に規制速度を変更できるよう17年ぶりに基準を変更。これを受け全国の警察本部が約6000区間を対象に見直しを検討していた。