「駄目な僕」というのは、 ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』に入っている曲(邦題)である。 「僕は時代に合っていないんだ…」と鬱々としたつぶやきを 美しいブライアン・ウィルソンの声で聴くと、 「そうだよなぁ。そう思うことってあるよなぁ」と妙に共感してしまう。 まぁ、今風に言うとブライアン・ウィルソンは元祖草食系男子とでも言えるのか。 (「草食系」などという言い方は好きではないのだが…) つまりは自分の心の中、「内省性」を歌うのがロックの特質でもある。 反社会的な歌詞というのは、いわゆる「自分はこの社会に合っていない」という 逆説的なメッセージに成りうるし、 「みんな平和で行こう」という歌詞はやはり内面から溢れ出るものだろう。 その反社会的な思いが評価され、 社会で成功をしてしまうという矛盾をロックは含んでいる。 それに引き裂かれてしまい、悲劇的な死を選ぶロッカーもいるわけだ。 ところが
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