世の中に希望があった方がいいのか、ということを考えています。 ここで希望と言っているのは、夢とか将来の展望、理想や理念といったもので、正確に言えば、ミクロなレベルでの夢というよりそれを実現できるかもしれない社会的な空気のことです。総じて言えば、未来の肯定的な「可能性」です。 そんなものはあった方が良いに決まってるじゃないか、と言われるかもしれません。わたし自身、現代日本に生まれ育った人間として、夢や夢の実現可能性はあった方がなんとなく良いのではないか、という頭をしています。 逆に、希望のない社会というのはどういうものここで想定しているかというと、例えば、農民の子供に生まれて、多分自分も死ぬまで村の中で百姓をやるのだろう、と考えていてそれを疑わない世の中のようなものです。こういうと、いかにも陰鬱な感じがして、御免被りたい感じがします。 ただ、人類の歴史の99%、あるいは今現在でも非常に多くの