ほぼ想定通りの好調な2007年3月期中間(4〜9月)連結決算を発表したシャープ。しかし、株価が今ひとつ伸び悩む状態にあり、今後の動向に注目が集まっている。下期以降の業績動向を占うとともに、今後の株価推移を探った。 シャープが10月25日に発表した9月中間期の連結決算は、主力の液晶テレビや液晶ディスプレイで販売価格の下落が予想以上に加速していたものの、このマイナス要因を販売台数の拡大で補完。高上高1兆4650億円(前年同期比10%増)、経常利益830億円(同25%増)とほぼ予想通りの好調な結果となった。 売上高増加のけん引役となっている液晶テレビは、加速する販売競争の激化から、市場全体の平均では今年3月末から9月末までの半年間に販売価格が約20%以上の下落となったもようだ。これに対して同社は、付加価値の高い37型以上のフルスペックハイビジョンを積極的に注力したことなどで、上期の液晶テレビ価格