(詩) 生まれたての 私の怒りは すぐに心から取り出され 私の心臓の前あたりで 震えて宙に浮いている 私は調べなければならない それが 当然の方向への 適度な大きさのもので 更に 誰がどう見ても 納得する性質を備えているかどうか 大丈夫か 大丈夫だな いや待て なかったことにできないか じっと見られすぎて 薄い氷のようになったそれを食む 砕ける音も小気味よく 私の中へと帰す 怒りは消化され 吸収され その生涯を終える 日が過ぎて また怒りが生まれる 正しいものかどうか とくと見られながら 怒りが怒りを覚えている