世界銀行と国際通貨基金(IMF)が導入を検討する「成果連動型プログラム融資制度」について、提言型NGOの「環境・持続社会」研究センター(JACSES)は、環境・社会に対する配慮が足りないなどとして、内容を見直すよう働きかけている。先月末に世銀に提言書を出したのを手始めに、今月7日に都内で開かれた「2012年世銀・IMF総会に向けた第1回NGO会合」ではJACSESの田辺有輝氏がこのテーマで発表。26日には日本の財務省と会合を持つ予定だ。 環境破壊がないか事前チェックはなし 成果連動型プログラム融資制度とはプログラムローンのひとつで、途上国政府が乳幼児死亡率や児童就学率などの目標値を定め、その達成に応じて、世銀やIMFが資金を拠出するというやり方。失敗したプロジェクトには資金は供与されない。世銀としては、インセンティブを与えることで、途上国の援助慣れを打破し、成果の見られないプロジェクトを減