海のある港町を元気に 江戸時代中期から明治時代の中期にわたり北海道と大阪などを日本海経由で結び、近世の物流を一手に担ってきた「北前船」。 板子一枚下は地獄と言われた危険な航海に挑みながら、各寄港地に新しい文化の風を吹きました。 最大の交易品であったニシンの積み出しで北の港は賑わい、今ある北海道の繁栄の基礎が築かれました。 新しい時代の波にのまれ、北前船が姿を消して、130年余り、今、私たちは、忘れかけていた歴史・文化を再認識するとともに、この壮大なロマンを現代によみがえらせる活動を始めました。これが「現代版北前船プロジェクト」です。 ひとつで繋がる海を活かし、日本の各地域が単なる物流だけでなく、人、文化、芸術、食で地域間の交流がなされ、新たに北海道と各地を結ぶ活力が生まれたなら、どんなに素敵なことでしょう。今年6月2日、平成の現代版北前船が新たな夢をのせて、まずは歴史の街・小樽から終着点の