原作者のトールキンはオックスフォードの言語学者でしたが、 他国の言葉に翻訳する時は、 英語の単語はその国の言葉に翻訳するように、と言いました。 『指輪物語』はかつての地球の神話時代の本で、それを自分が発見し、 英語に訳して出版した、という設定にしたからです。 そういうわけで「Sting」は英語なので、 当然日本語に訳さねばならないんです。「スティング」じゃダメなんです。 かといって直訳すると「毒針」とか「とげ」とか「刺すような痛み」とかなので、 短剣の名前としては不自然です。 「Sting」を日本語で、しかも一語で表現しろと言われて、 訳者の瀬田貞二さんはかなり苦労したんじゃないかと思います。 「つらぬき丸」という訳はそうして生まれたものです。 以上を全く考えずに「メッチャ変な感じ」と言うのはおかしいと思います。 一方ガンダルフの剣「グラムドリング」は トールキンが文法から何から全部完成さ