新型の豚インフルエンザのワクチンについて、生後6カ月未満の乳児の両親を優先的な接種対象とする厚生労働省の検討案が明らかになった。これに医療従事者、重症化リスクとなる持病を持つ人、妊婦、小児を加えた約1900万人の「最優先接種者」の後に、高齢者と小中高校生の「優先接種者」約3500万人を加えた計5400万人を対象にする。 6カ月未満の乳児の両親を優先するのは、乳児の免疫が未成熟で、ワクチンの十分な効果が期待できないため、両親に接種して乳児の感染を防ぐ目的がある。 1日の閣議後会見で舛添厚生労働相は、ワクチン確保について「6千万人くらいは最低いけるように、輸入を含めて努力している」と話した。 政府の専門家諮問委員会の議論や国民の意見を募るパブリックコメントを経て9月中に最終決定する。死者や重症者を減らすのが目的で、発症した場合、健康に大きな悪影響を受ける人を優先させた。 10月下旬にも