脳を鍛える作業は「筋トレ」と同じ 篠原教授によると、記憶力を向上させるために鍛えるべきは、前頭葉と海馬だという。ならば、日頃からそれらの部位の機能を高めるトレーニングを積み重ねれば、記憶力の底上げができるはずだ。 「簡単に言えば、脳を鍛えるのは、筋肉トレーニングと同じだ」と篠原教授は言う。脳を使えば使うほど機能が向上する。一方、怠けさせておくと機能が衰えていく。脳のトレーニングをすることで、脳細胞のアポトーシス(自殺)を少なくしたり、シナプス(神経細胞同士の結合部分)の数を増やすことができると考えられている。 前頭葉と海馬を結びつけるニューロンネットワークを鍛えるために、篠原教授が伝授してくれたのが、次のページに掲げた「7つのトレーニング」だ。読者の皆さんは、これらの「脳トレ」を、まずは試してみてほしい。 次のページの「1」「4」「6」「7」のように、いくつかの作業を並行して行うと、加齢と