母校・静岡高のユニホームを着た遺影は、優しく微笑んでいた。7月9日に巨人戦が行われた静岡での午前中、石山は小川監督とタクシーに乗って静岡市内の民家を訪れた。6月5日に肺がんのため死去したヤクルトの元スカウト部長、小田義人さん(享年71)を弔問するためだった。 納骨前だったため自宅を訪れ、静かに手を合わせた。小川監督は「優しい口調で話される方だったよね。フロント(シニアディレクター)の時にスカウトをされていたので、その時に一緒にいることが多かった」と故人をしのんだ。 守護神の石山にとっては、感謝してもしきれない恩人だ。ヤマハから2013年にドラフト1位で入団した際、担当スカウトだったのが小田さんだった。12年の都市対抗は1回戦で敗退。全国的な知名度は低い中、小田さんだけが素材を信じて何度も練習場に足を運んでくれたという。 「小田さんがいなければプロに入れなかった。プロに導いてくれた人」と振り
楽天が後半戦に入って快進撃を続けている。平石洋介監督代行(38)は陰のMVPに嶋基宏捕手(33)を挙げた。 「基宏は、冷静に周囲を見ることができる。そして、プレーでチームメートを鼓舞するし、引っ張ってくれる。本当に大きな存在です」 今季初の5連勝を決めた21日の西武戦(メットライフ)。1点を追う三回、先頭の嶋は左中間に打球を放つと相手の隙をつき、二塁ベースに頭から突っ込んだ。二塁打となり二死後、島内の逆転2ランを呼んだ。 指揮官は「熱い気持ちが出ていましたね。ああいったプレーが出ると、ベンチは盛り上がる」と指摘。銀次らも「1点ビハインドの状況から、チームの雰囲気も一変しました。試合の流れが来た」と声をそろえた。 主将は同じ試合の1点を追う七回にも、一死三塁で同点の中前適時打を放った。平石代行は「ヒットを打つことに加え、前の打者との兼ね合いで2ストライクまで待ってくれることもある。その状況に
ヤクルトは球宴明けで5勝1敗と盛り返した。今年は大型連敗をした後でも、ずるずるといかない反発力がある。24日からは巨人戦。何より、山田哲の状態が良いのが心強いよ。 20日の中日戦(神宮)から3試合連続本塁打か。軸足に粘りがあるから、体の幹がしっかりしている。悪い時は右膝が折れて粘れず、地面に膝がついてしまうこともあった。それでは強い打球は生まれない。インサイドの打ち方にも自信が見えるよ。腰から先に回転し、バットが後から回ってくる。だから、左翼ポール際の打球も切れてファウルにならない。 山田哲はスロースターターの面があるが、夏場に強いのは一流選手の証しだな。昔から夏場でもしっかりと食べられて、体力を落とさない選手が成績を残すことができる。俺も夏でも食欲が落ちなかったから、暑い時期の方が得意だった。
阪神・糸井は23日、広島戦へ向け「相手がどこであれ、1試合1試合やっていくだけ」と力を込めた。広島先発のジョンソンに対しては今季打率・833(6打数5安打)、1本塁打、3打点と打ち込んでいる。昨季も同・429(7打数3安打)、4打点と好相性だ。仮に球宴を辞退していれば、28日のヤクルト戦(神宮)まで不在だったはずが、早々に復帰し2戦連発。超人としか言えない働きで、虎をもう一度上へ押し上げる。
復興支援アーチだ!! 巨人は23日、西日本豪雨で浸水被害を受けた岡山・倉敷市真備(まび)町の少年野球チームの小中学生128人を招き、岡山市内で交流会を開催した。3連敗中と厳しい状況の中、岡本和真内野手(22)が「大きいのを打てるように頑張ります」とあいさつ。24日に倉敷で行われるヤクルト戦で子供たちに本塁打を贈る。一方、3連勝中のヤクルトは巨人戦5連勝中の小川泰弘投手(28)が第1戦に先発。星野仙一氏(享年70)の出身地・倉敷市で連勝を伸ばす。 子供たちの笑顔が広がる。巨人は西日本豪雨で被害を受けた倉敷市真備(まび)町の少年野球7チーム、小中学生128人を岡山県総合展示場コンベックス岡山の屋内施設に招待。高橋監督ら首脳陣、24人の選手が参加して交流会を開いた。 「自分が打たれたり、結果が出ないことは、ちっぽけなことだと子供たちの笑顔を見て思いました。選手全員で復興の力になりたい」と選手会長
うだるような暑さ。汗が吹き出た。1・5ゲーム差に迫る2位・巨人との3連戦。先陣を切るヤクルト・小川は23日、入念に神宮外苑でキャッチボールを繰り返した。 「チームが良い流れで来ている。その流れを止めないように。粘り強く投げて、失点を1点でも少なくしたい」。巨人戦は2016年4月30日(神宮)から5連勝中。「たまたまだと思う」と話すが、通算でも10勝4敗と勝ち越している。 巨人キラーのイメージを問われると、愛知・田原市出身の28歳は「やっぱり星野さんですね」と即答した。中日での現役時代は、巨人の10連覇を阻止するなど通算35勝31敗を記録。「(巨人打線に)闘志を持って向かっていく。負けないという気持ちを一球一球に込めるイメージがある」と振り返った。 今年1月に死去した星野氏は岡山・福田町(現倉敷市)出身。今回の舞台となる。小川は「大胆に、丁寧に。負けないという気持ちを持って投げたい」と力を込
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