[連載 第1回] 優秀なマネジャーやチームリーダーは、自らの過去の経験に学ぶ内省力を備えているものだ。ITベンダーや、情報システム部門のチームリーダーなどを対象に、「内省の話し合い」のファシリテーターを6年間にわたり務めてきた筆者が、プロジェクト推進などに生かす内省のコツを指南する。 プロジェクトを率いている人たちと話をすると、よく耳にする言葉が「もう少し余裕があれば」。こうした「余裕がない」状況で目の前の問題を解決していくことはマネジメント上の大きな課題だ。 このような余裕のなさの原因として、リソース、予算、時間、技術的問題の発生などが考えられる。これらの問題に直面したとき、忙しさの中で記憶の奥深くにしまい込んでいた出来事や経験を振り返ることで、その突破口が浮かび上がることが少なくない。そこで筆者らは気づきを促すワークショップ「リフレクション・ラウンドテーブル(RRT)」を、6年間で10
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