ファッション感覚で入れたタトゥー(入れ墨)を就職や結婚前に消したい−−。そんな後悔をしている若者らの需要をあて込み、医師免許を持たずに格安料金で除去を手がける専門店が後を絶たない。利用客が健康被害を訴えるケースもあり、警察は摘発を強めるが、追いついていない。【千脇康平】 【なぜ「ヤクザ」のイメージが? 入れ墨の歴史を漫画で解説】 「やばい仕事と分かっているが、『病院で消す金がない』と頼んでくる若い客がいる限り、やめられない」 大阪府内の6畳ほどのワンルームマンションの一室で、医師免許を持たない30代の男性は入れ墨除去店の営業を続けている。 繁華街の一角に店を開いたのは2010年春。友人から「もうかりそうな商売がある」と聞き、興味を持った。国が医療機器として認めていない機種のレーザー照射器をインターネットで見つけ、約170万円で買った。 店のホームページを開設すると、客足は伸びた。費