NHK Eテレで放送しているSWITCHインタビュー。組み合わせの妙がおもしろく、毎週楽しみにしている数少ないテレビ番組のひとつだ。 その中でも「これだけは絶対に観ないと後悔する!」とばかりに速攻で録画予約したのが俳優・中井貴一とコピーライター・糸井重里のクロスインタビュー。放送は、かれこれ3年ほど前になるだろうか。ファンはもちろん、芸能人に人気のある中井貴一と、尊敬する言葉の魔術師・糸井重里が対談しておもしろくならないわけがない。 案の定おもしろすぎた上に、金言ばかりが飛び出す神回だったため、折にふれて見返すようにしている。心に刻んでおいたほうがいい話はしっかりメモしておいたので、あらためてそのエッセンスを noteでもまとめておこうと思う。 もちろん話は100%確実に起こせているわけではないので、あしからずご了承いただきたい。 きっかけは「おもしろいこと」から 中井:糸井さんの会社って
人を信用するかどうかの判断基準のひとつとして、「他人をお前呼ばわりする人間か」を見ている。使う人は例外なく信用しない。 そもそも、他人をお前呼ばわりする人はどういう神経しているんだろうか。男女関係または上下関係が垣間見える現場でよく見かけるが、あからさまに相手を見下しているのがわかり、非常に気持ち悪い。自分の方が偉いと嘯きたいのかわからないが、ああいうことでしか自分の存在を誇示できないのだとすると情けなく感じる。 元々「お前」という言葉は、相手を敬って使う言葉だったとされている。語源由来辞典によるとこうだ。 「お前」の語源は? お前 【意味】お前とは、同等もしくは目下の者をさして呼ぶ語。 お前は、「前」に接頭語の「御(お)」が付いた語。+元々、お前は神仏や貴人の前を敬っていう語で、現在でも「みまえ(御前)」や「おんまえ(御前)」は、神仏の前をいう語として用いられている。+のちに、貴人を敬う
先日読んだ小説、我孫子武丸の『殺戮にいたる病』。それはそれはグロテスクで、一切の共感を排除したすばらしく悪趣味な小説でした。 実はもう何度も読み返しているんですが、書評を書いた後に「なんでこんな共感も感情移入もできない小説を好んで読んでるの?変態なの?」と、何ともグサっと刺さる一言を知り合いから投げかけられました。 なんでこんなに残酷で全く共感できない物語を何度も読んでいるかというと、私は「共感も感情移入もできないようなインプットが人間には必要だ」と思っているから。 共感とか感情移入とか……そんなに必要?今の世の中、あらゆるサービスやコンテンツ、そして広告たちが「共感」を押しつけてきます。もはや共感の押し売りといっても過言ではない。まるで共感させたり感情移入させることが義務付けられているかのようで、正直かなり気持ち悪い傾向だと思っています。 一般的に共感を得られる行動や思想というものがある
現在34歳のぼくがプロゲーマーを志したのは、高校1年生のころだった。時は1998年、SONY『プレイステーション』と熾烈な争いを繰り広げたSEGAの『セガサターン』が敗北し、王座を奪還すべく開発された後継機『ドリームキャスト』が産声を挙げた年だ。 当時のテレビゲーム業界における技術革新は凄まじいものがあった。ゲームセンターで遊ぶことができるビデオゲームを『アーケード』と呼ぶことがあるが、このアーケードゲームを家庭用のゲーム機で完全再現することは、技術的な問題で長らく難しいとされてきた。 しかし、セガサターンでは遂にアーケードに肉薄するクオリティを再現することが可能となり、その後継機であるドリームキャストはアーケードを超えてしまうレベルにまで登りつめた。根っからのアーケード格闘ゲーマーだったぼくは、この頃から本格的にプロゲーマーを志すようになった。 欧米や韓国といったプロゲーマー先進国にかな
「読まれるテキストは読者へのおもてなしの構造を持っている」(以下、「読まおも」と略す)というテキストが話題になっていたので読んだ。 わー、すごい。 一面では、いまのネットの気分を的確に捉えていると思う。 それは本当に「読まれるテキスト」なのかが、ぼくの感覚では、これは「読まれるテキスト」の話ではない。 「読まおも」では、まず「人間のテキストの読み方」がこう捉えられる。 ・タイトルは記事の印象の5割 ・章タイトルが残りの半分 ・本文はほとんど読み飛ばされる もうこの時点で、「読まれるテキスト」じゃない。 「読み飛ばされるテキスト」である。 たとえば、雑誌を読んでいる、とき。 1:パラパラとめくる。 2:タイトル記事が眼に飛び込んでくる。 3:ほんの一瞬手をとめると、章タイトルと本文のワードが眼に入ってくる。 4:気になる記事が見つかって、読み始める。 この行動で、「読んだ」のは、どれだろう?
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く