「Amazon Web Services(AWS)」や「Microsoft Azure」などのクラウドベンダーの顧客獲得の主戦場が、オンプレミス(自社所有)環境にある企業の基幹系システムに移ってきた。クラウドベンダー各社は、大規模システムを稼働できるコンピューティングサービスを追加したり、基幹系システムで頻繁に利用されているソフトウエアをそのまま移行できるサービスを用意したりするなど、基幹系のクラウド移行を念頭に置いたサービス拡充を急いでいる。 「基幹系のクラウド移行の動きにやっと火がついてきた」。日本マイクロソフトの浅野智 マーケティング&オペレーションズ クラウド&エンタープライズビジネス本部 業務執行役員本部長はこう話す。「Azureの中でも基幹系に利用されるWindows Server関連のサービスを見ると、2018年4月から急速に伸びている」と浅野本部長は話す。ライセンスベースで