「僕が買ったのは日経平均に“リンク”する仕組債。’14年に『国債のようなものなのに年利4%』と勧められたんです」 こう話すのは都内に複数の高級賃貸マンションを保有するオーナー業の50代男性だ。 「でも数か月で早期償還されてわずかなリターンしか出なかった。勧められるまま何度か仕組債を買いましたけど……周囲のずっと買い続けた人は軒並み大損したようです」 そんな怪しい香り漂う仕組債の代表格は、個別株に連動するEB債と株価指数に連動するリンク債。ジャーナリストの浪川攻氏が話す。 「簡単に言うと、債券にオプション取引を組み合わせた『債券とは名ばかりのハイリスク商品』が仕組債。一般に、日経平均などのプット(売る権利)オプションを買っておくと急落リスクをヘッジできるが、売りの場合は急落時に無限の損失リスクが発生する半面、平常時は安定してオプション料を受け取れる。その『オプションの売り』を組み合わせて、仕
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