今年も残すところわずかとなり、2013年をふりかえる的な記事も増えていますが、2013年「今年の人」を選ぶとすれば、与えた世界的なインパクトという点で外せないのは、アメリカ国家安全保障局(NSA)による PRISM プログラムを暴露したエドワード・スノーデン(Edward Snowden)でしょう。 彼が告発した NSA の個人情報収集活動については、先日も連邦判事が NSA の電話メタデータ一括収集は憲法違反である疑いが強いと宣言するなど未だ波紋を呼んでいますが、個人的に面白いと思ったのはエベン・モグレン(Eben Moglen)コロンビア大学教授による全4回の連続講演 Eben Moglen: Snowden and the Future です。 ワタシがモグレンのことを知ったのはフリーソフトウェア財団(FSF)の関係で、彼は長年にわたり FSF の法律顧問を務め、リチャード・ストール