ぼくの体型は貧弱でまるで男らしくない。なので服の大半、特にズボンはいつも女性ものを買っている。 女性ものを買い始めた当初はお店に入っていくのが恥ずかしかったものだが、いまではすっかり慣れた。試着だって臆せず実行だ。 そんな女性もの買い物ライフをしていると気が付くのが、女性向けの服屋における店員さんが発する「いらっしゃいませ」のイントネーションが独特だということ。「いらっしゃいませ~へ~え」という感じのなんとも奇妙な節回しなのだ。文字にしてみてもなかなか伝わりづらいが、女性の皆さんはもちろん、女性と服を買いに行ったことのある男性の多くには分かっていただけると思う。 うるさがたに言わせればこれも充分「日本語の乱れ」の一種なんだと思う。他の業種では見られない独自の進化を遂げた感のあるこの「いらっしゃいませFEMME」(「FEMME」はこじゃれた服屋が「女性向け」の意味でよく使うフランス語)。しか