最近、子どもの中から高血圧になっているケースがかなりの割合で見つかり始めています。子どもの間で高血圧が増えてきているのか、それともまた違った要因があるのか、少し見ていきましょう。 見逃されてきた子どもの高血圧 日本では子どもの血圧は正常であるのが普通だと考えられていたため、学校で行われる健康診断などでもそもそも測定自体が行われておらず、今まできちんとしたデータが蓄積されてきていません。ところが最近高血圧になっている子どもが無視できない割合で見つかっており、治療の必要性があるにも関わらずそうした状況が把握されていないのではないかと指摘されています。 子どもの高血圧について調べた研究からは、本態性高血圧(原因不明で、遺伝因子と環境因子が発症に関係すると考えられているもの)である子どもは小学生・中学生では全体の0.1%~1%ほど、高校生ではおよそ3%ほどいるという結果が得られています。 また、以